魔法のハーブ亭 (新書)
内容(「BOOK」データベースより)
美しい肢体をさらし、一糸まとわぬ姿で彼女は近づいてきた。ジェイコブはわれを忘れて彼女を抱きしめ、激しく求めた。「記念にこれを持っていて」彼女はネックレスを差し出した。“H”の字を崩したような奇妙な形の銀の飾りが揺れている。ジェイコブはそこではっと目を覚ました。なんて生々しい夢だ…。敏腕弁護士として名声を得た彼は、仕事に行きづまりを感じて旅に出、ここマーブルヘッドにたどり着いた。魔女狩りで有名なセイラムの隣、古くから魔女に縁のある町だ。偶然泊まった宿〈魔法のハーブ亭〉もしかり。ハーブやお守り、まじないに関する品物を階下で売っているし、宿の女主人デジレも町の人からうさん臭い目で見られている。翌朝、寝覚めの悪い頭でキッチンに行ったジェイコブは、かがんだデジレの胸もとを見て体を凍りつかせた。夢の中で見たあのネックレスが揺れているではないか。
黒髪の狩人 (新書)
内容(「BOOK」データベースより)
二カ月前、デパートの宝石売り場で盗難事件が起こり、嫌疑をかけられていた女性店員が自殺した。そして今度は毛皮サロンが被害にあい、サロンのオーナーの息子アレックスが調査に乗り出すことになった。容疑者は二週間前サロンの主任になったばかりのキャロラインだ。美人で華やかな雰囲気を漂わせる彼女にアレックスは興味を持った。しかし、調べていくうちに彼女が実は弁護士であることがわかる。「犯人じゃないと言い張るなら、どうして身分を偽っているんだ?」「なぜ姉があんなことになったのか、真相を突きとめるためよ。自殺した宝石売り場の店員ジェーンは、わたしの姉だったの」“キャロラインと彼女が姉妹だったとは…”アレックスには、ジェーンとのことで知られたくない秘密があった。
花嫁は親友の妻 (新書)
内容(「BOOK」データベースより)
キャロラインは夫ボーの死後、婚家でのひどい仕打ちに耐えかね、先のめどもないまま、五歳の養女ローズを連れて旅に出た。亡夫ボーに子供がつくれず養女にしたローズだが、キャロラインは命に代えても惜しくないほど愛している。彼女は生前ボーが兄と慕っていた牧場主アダムを訪ねることにした。一方、亡くなった親友ボーの妻が娘を連れて現れたことで、アダムは心底から動揺した。ボーとアダムのあいだには、二人しか知らない秘密があった。特にボーの妻には、決して知られてはならない秘密だ。まして、その女性に自分が惹かれるなど、アダムは絶対に自分が許せなかった。波瀾万丈の女性の人生をしっとりと描いて大好評の実力派ストーリーテラーが、前三作に引き続きグローリーの町を舞台にして描く、涙なしには読めない長編正統派ロマンス。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ボウエン,ジュディス
カナダ、アルバータ州エドモントンの生まれ。ロッキー山麓で育ち、カナダの大自然とそこで生きる人々に深い共感を持つ。十二歳のときお小遣いをためて初めて自分の馬を買ったという筋金入りの馬好き。オタワの大学を卒業後、新聞社、雑誌社の仕事をしたのちフィクションを書き始めた。夫、三人の子供と現在ブリティッシュ・コロンビア州に住む。スーパーロマンス・シリーズに登場した期待の実力派ストーリーテラー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
雪原のバイキング (新書)
内容(「BOOK」データベースより)
ジェルム・スポーツウェアの副社長候補ダグニーは、会長の誕生パーティーで会った彼の孫ソーに惹きつけられた。ソーは有望な跡継ぎとしての地位を捨てた男だ。アラスカの大自然のもとで養犬場を開く夢を持ち、今は犬ぞりレースに出場するべく訓練中という一族のはみだし者だ。「なぜ、おじいさまの思いも汲み取ってあげようとしないの?」「きみは祖父とそっくりだ。ぼくの気持はわからないだろうね」“思い上がりだわ。こんな恵まれた環境にいるというのに”独力で苦労しながらキャリアを積んできたダグニーは憤慨した。翌日、彼女は副社長の座を約束され、その条件として、会長からアラスカに発ったソーを連れ戻してほしいと頼まれる。複雑な思いを抱えたまま、ダグニーはアラスカへ飛んだ。想像以上の厳しい自然を前に立ちすくむ彼女の耳にソーの言葉が響く。「賭をしよう。1カ月きみがトレーニングに耐えたらぼくは戻る」
夢ララバイ (新書)
内容(「BOOK」データベースより)
初対面のジェイスンにスーザンの胸はときめいた。離婚歴のある彼はスーザンより17歳年上で、4人の子供を抱え、ひとりで牧場を切り回している。彼女はそこへ夏のあいだ手伝いにやってきたのだ。人生の曲がり角をいくつも通りすぎてきた男のきびしい表情に、彼女は次第に魅せられていく。しかし、ジェイスンは彼女に近づこうとはしない。スーザンはとうとう我慢できなくなり、彼に詰め寄ってしまう。「ぼくはきみの父親ほどの年齢なんだよ」「でも、あなたはわたしの父親じゃないわ」「スーザン、いまはそれ以上言ってはいけない」“じゃあ、いつならいいの?”心のなかで叫ぶ彼女に、ジェイスンは暗い笑みで応えるだけだった。
消えた恋人捜します (新書)
内容(「BOOK」データベースより)
兄たちの探偵事務所で小間使いをさせられていたマギーが、小さな物置部屋を借りて自分の探偵事務所を開いた。なくした愛を見つけます!消えた恋人捜します!彼女は真実の愛を信じている。昔戦争で引き裂かれた恋人たちや、事情があって泣く泣く別れた恋人たちを再会させたい。マギーの出した新聞広告を見て、さっそく一人の男性が行方不明の婚約者を捜してほしいと現れた。信じられないほど魅力的な青い目。なんとも抵抗しがたい微笑み。すばらしくセンスのいい、セクシーな男性を見てマギーは驚いた。婚約者はなぜ逃げ出したの?でも初の依頼人とあれば、姿を消した彼の婚約者、ブロンドの美女をぜひ見つけましょう。マギーはその男性ノアの依頼を受け、捜索を開始した。サンフランシスコからロサンゼルス、そしてニューヨークへ。ノアに会うたびに心が激しく波立つのは、極力無視して。
天使の顔をもつ女 (新書)
内容(「BOOK」データベースより)
「すみません、よそ見をしてしまって」伯父が経営する銀行の定例祝賀会にもぐりこんだスティーブは、わざとぶつかって相手の注意を引いた。最近昇進したばかりだという幹部候補生のマーマだ。“こんなうら若い女性が本当に伯父の愛人なんだろうか?”彼は伯父からマーマに遺産の一部を贈ると打ち明けられていた。霊媒に関する告発記事で賞をとったジャーナリスト、スティーブは、記者特有の本能で疑念を抱いた。たとえ愛人関係ではないにせよ、なにか裏があるはずだ。しかしそんな疑惑とは裏腹に、彼はマーマに惹かれてしまう。その翌日、伯父の孫が誘拐される事件が起こり、なんと伯父はマーマの超能力に助けを求めた。“あのマーマが超能力者だって!”スティーブはますます彼女の正体がわからなくなった。
涙の海を越えたら (新書)
内容(「BOOK」データベースより)
なくした愛を見つけます、消えた恋人捜します―この広告にすがるしか、ほかに生きるすべのない男、マイケルが、探偵社「ファインダーズ・キーパーズ」のドアをたたいた。5年前、彼は若く美しい女教師エミーと灼熱の恋に落ちた。中米サンパブロの現実離れした町での魂を揺さぶられるような激しい愛の日々…。そして別れは突然にやってきた。やむにやまれぬ状況下で、別れの言葉を残すこともできずに引き裂かれた彼女は今、どこでどうしているのか。それを知らなくては、この先どうあがいても生きていけない。マイケルは必死だった。一方、サンパブロで突然マイケルに捨てられたエミーは、あのとき悲しみと失望と寂しさのさなか、妊娠を知ったのだった。
恋人がくれた翼―シェルター・バリー物語〈2〉 (新書)
内容(「BOOK」データベースより)
トーリーは姉の名で、姉の身分で生きるしかなかった。何年も、暴力をふるう元夫から逃げ続けているトーリーにとって、事故死した姉になりすますことは、唯一残された道だったのだ。新しい人生を始めた町で少しずつ癒されていった彼女は、やがて誠実で優しいベンという男性と恋に落ちた。そして、離れて暮らすベンの幼い娘が虐待を受けていると知り、ベンが親権を得やすいようにと、身を偽ったまま便宜結婚までしてしまう。幼い子の痛みを心から理解できるのは、かつて継父から虐待を受けていたわたしだけ。トーリーはベンの娘のために結婚したと自分に言い聞かせたが、ベンへの愛は本物だと知っていた。しかし、真実は言えない。元夫の手が刻々と迫っているのだから。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
クイン,タラ・T.
アメリカではベストセラーリストにその名が載る人気作家。オハイオ州の生まれで、七歳のころから物語を書き出したという。ヴァイオレット・ウィンズピアの大ファンだった。十六歳からは地方紙に書き始め、大学卒業後、高校教師をつとめながら雑誌にも寄稿。プロデビューは1993年スーパーロマンスから。このデビュー作がRITA賞最終候補に残り、一躍シリーズのトップ作家の一人となった。三部作のあと、単行本も執筆している。現在、夫、十代の娘とアリゾナ州に在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
ずっと愛した人 (新書)
内容(「BOOK」データベースより)
ライラにとってトムは本当に特別な人だった。トムにとっても同じで、幼なじみの二人は恋人同士になった。だが、飲んだくれの粗暴な父親と掘っ建て小屋に暮らすトムと、川をはさんで向かい側の、立派な屋敷の一人娘ライラとでは生活があまりに違いすぎ、別れは、避けられないことだった。十五年後、病院で働いているライラは、大怪我を負い入院したロデオ・カウボーイが、忘れもしないトムだと知って驚いた。瀕死の彼との再会だけでも動揺したライラだが、トムの幼い娘が弟と二人だけで、父親が入院している病院近くに何日も身をひそめていたのを発見し、ショックを受けた。トムの娘は、まるで体中からとげを出しているようにかたくなで、必死に一人で小さい弟を守ろうとしている。あどけない弟のほうも、母親についてきかれるとひどくおびえる。二人を家に連れ帰ったが、ライラは謎に包まれ、途方に暮れた。
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